シリンダー部分のメカメカした部分もシビレるが、ここはやはり取っ手に注目したい。
僕がどのように鑑賞したかをご説明する。
まずは取っ手本体の金属感、塊感、重量感。これらを想像する。
さらに、扉と取っ手をつなぐ3本のリベット・扉本体・ヒンジ部に掛かる縦横の荷重を想像する。
取っ手に力を加えたことにより、対象の物体がどのように力を受け止め、どう動くかシミュレートしてみる。
そして、実際に扉を引いたときの感覚を想像する。
手触り、温度感、手指への食い込み具合。
指・手のひら・手首・腕・背中・腰・足。全身の筋肉の使い方を想像する。
この扉はかなり重いだろうから、全身を使いグッと腰を低くして動かすハズだ。
そして最後に、可能であれば実際に触れ、取っ手を堪能する。
「意外とスムーズに開閉できる!」「ひんやりとした金属感溢れる取っ手だ!」「剛性感がハンパない!」など、想像していた取っ手との答え合わせも忘れずに。
今回は残念なことに、バリケードがあって実際にさわることは出来なかった。
僕はただ取っ手にさわりたいだけなのに…
やはり取っ手鑑賞はまだまだ世間に認識されていないようである。
それにしてもこの取っ手、カチッしたエッジ、鈍い光を放つ表面の仕上げ、金属的で重量感あふれるカッコいい取っ手である。
それなのに、金庫扉と比較すると小さく見えてしまう所など可愛らしさすら感じてしまう。
我ながら、ちょっとどうかしてると思う。
【蒐集場所:札幌駅前通地下歩行空間】
0 件のコメント:
コメントを投稿