その際に見つけた取っ手を紹介したいと思う。
早めに家を出発し、朝食としてイワタコーヒー店でホットケーキを食べた。前回の鎌倉観光の際、あまりの行列で断念した店だ。
ホットケーキはうわさ通りおいしい。パリッとした表面と、分厚くしっかりとした生地にバターの塩気と甘いメイプルシロップが絶妙にマッチ。至福のひと時。(ペーパーナプキンの中にナイフの取っ手が隠されています。エア取っ手写真。)
濃い目のブレンドコーヒーもとても美味しかったが、コーヒーカップの取っ手も気に入った。適度な厚み、やさしさを感じるアール、親指のあたる部分が水平になっていて、とても持ちやすい。
シュガーポットもミルクピッチャーも、時代を感じさせる素敵な取っ手。
テラス席で、やわらかな日差しに照らされた取っ手たち。
白いテーブルクロスに映え、素敵すぎる。取っ手界の貴婦人。
イワタコーヒー店を出て散策をしていると、野ざらしの古びたテレビに出会った。
素敵なGeneral Electric製の真空管テレビ。なんと、ちゃんとした取っ手がついている。
触ってみたが、残念ながら経年変化で劣化してしまったのか、持ち上げたら折れてしまいそうだった。
GEのロゴ、赤いボディカラーとシルバーの縁取り、そして取っ手。素敵過ぎる。
このテレビ、野ざらしになっていたなんてもったいない。
ひとつ、今回の旅でなぞが深まったことがある。外看板のはじめてみるタイプの取っ手だったが、よくよく見ると、手で持つことを優先したデザインとは考えづらいのだ。
置き看板の取っ手と思っていた部分、やはり取っ手ではなく、転倒した際にアクリルの看板部分を守るガード的役割の部品なのではないか。
まだまだこれからも取っ手の研究は続く。
こちらは、歴史を感じさせる美容室のドアノブ。店名のロゴとのマッチングもよい。
たくさんのお客さんを迎えてきたであろう、その古びた感じが魅力的である。
最後にもうひとつドアノブ。こちらは喫茶店のドアノブ。
小さなイボイボがついていて、なにかに似てる、見覚えがあると思ったら。
前回見た、鎌倉大仏の頭とそっくり!!
さすが鎌倉の喫茶店、大仏テイストをここで取り入れるとは、サービス精神満点である。ただ、この取っ手から大仏を感じとったのは僕が初めてのような気がしてならない。
(ちなみにこの頭のイボイボ、螺髪(らはつ)と言うそうだ。2010/7/27追記)
…以上で鎌倉の取っ手報告は終了である。
本当は人力車の取っ手部分を撮りたかったのだが、乗らずして写真だけを撮るというチャンス(勇気と言い換えてもいい)がなく、残念ながら激写できなかった。まだまだ取っ手修行は続く。
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